honeycomb
蜜蜂の徒然雑記帳。うっかりネタバレしてることもあるので要注意。
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映画感想:秒速5センチメートル
秒速5センチメートル
雲の向こうすっ飛ばしての視聴。
制作スタッフが増員されたおかげか、『ほしのこえ』の時のような人物作画の不自然さがありません。そして相変わらず美しすぎる背景。まさに極上の映像美なのでは。
以下感想。
雲の向こうすっ飛ばしての視聴。
制作スタッフが増員されたおかげか、『ほしのこえ』の時のような人物作画の不自然さがありません。そして相変わらず美しすぎる背景。まさに極上の映像美なのでは。
以下感想。
■ストーリー
全3話の連作短編。一言でいえば初恋は実らないって話。第1話だけで良いよぅ……!と思ってしまうのは、自分がハッピーエンド希望だからなのか。とは言っても第1話で既に二人の未来は暗示されてますが。
第1話『桜花抄』は中学時代の貴樹と明里の物語で、貴樹視点。小学校の頃からお互いを特別に想ってた二人ですが、卒業を機に遠くに引っ越してしまう明里。二人の間に横たわる距離を必死に埋めようと手紙を交わす二人が微笑ましくいじらしいです。あと、貴樹が電車を乗り継いで明里に会いに行くシーンはとてもリアルで、二人の再会シーンは本当に感動する。会えて良かったよぉぉぉぉぉ。ここで終わっとけば…(ry
第2話『コスモナウト』は高校時代の花苗と貴樹の物語で、花苗視点。貴樹が好きで好きでたまらない花苗ですが、貴樹はいつも遠くの誰かを想ってるのに気付いてしまう、と。普通に考えれば当然それは明里だと思うのですが、貴樹のモノローグで、それは明里じゃなくその面影を追ってるだけなのだと分かります。
第3話『秒速5センチメートル』は成人した貴樹の物語で、貴樹視点。既に明里との繋がりは切れてしまっていて、明里とは別の女性とお付き合いをするも別れてしまう。仕事も辞めてしまう。そんな貴樹とは対照的に、結婚を間近に控えて順風満帆な明里。距離が離れれば心も離れてしまうのだと言ってしまえばそれまでなのですが……第1話とのギャップがあまりに切ない。
■構成・演出
どの話でも「四季」が強調されてて、流れていく時間を表すだけではなく、その季節が持つイメージが効果的に利用されてる。第1話では「桜の季節」に始まり「雪景色」の中で再会しますが、これは貴樹と明里が離れ離れになっていた時間を、また「桜の季節」に二人の「別れ」をかけてます。第2話では「夏」を背景にすることで、花苗の初恋の瑞々しさと儚さを表現してるんじゃんないかな。第3話では再び「桜の季節」を持ってくることで、過去との対比がなされるのと同時に、二人の「邂逅」も表してる、と。
■映像
何度も言うようで恐縮ですが、新海氏の作品は至高の映像美です。桜の花弁の一枚一枚が揺らめいて煌いて、秒速5センチメートルの速さで地面に舞い落ちる美しさって言ったもう……!!光の使い方も本当に上手で、もうあの空見てるだけで泣けてくる。そんくらい綺麗。
全3話の連作短編。一言でいえば初恋は実らないって話。第1話だけで良いよぅ……!と思ってしまうのは、自分がハッピーエンド希望だからなのか。とは言っても第1話で既に二人の未来は暗示されてますが。
第1話『桜花抄』は中学時代の貴樹と明里の物語で、貴樹視点。小学校の頃からお互いを特別に想ってた二人ですが、卒業を機に遠くに引っ越してしまう明里。二人の間に横たわる距離を必死に埋めようと手紙を交わす二人が微笑ましくいじらしいです。あと、貴樹が電車を乗り継いで明里に会いに行くシーンはとてもリアルで、二人の再会シーンは本当に感動する。会えて良かったよぉぉぉぉぉ。ここで終わっとけば…(ry
第2話『コスモナウト』は高校時代の花苗と貴樹の物語で、花苗視点。貴樹が好きで好きでたまらない花苗ですが、貴樹はいつも遠くの誰かを想ってるのに気付いてしまう、と。普通に考えれば当然それは明里だと思うのですが、貴樹のモノローグで、それは明里じゃなくその面影を追ってるだけなのだと分かります。
第3話『秒速5センチメートル』は成人した貴樹の物語で、貴樹視点。既に明里との繋がりは切れてしまっていて、明里とは別の女性とお付き合いをするも別れてしまう。仕事も辞めてしまう。そんな貴樹とは対照的に、結婚を間近に控えて順風満帆な明里。距離が離れれば心も離れてしまうのだと言ってしまえばそれまでなのですが……第1話とのギャップがあまりに切ない。
■構成・演出
どの話でも「四季」が強調されてて、流れていく時間を表すだけではなく、その季節が持つイメージが効果的に利用されてる。第1話では「桜の季節」に始まり「雪景色」の中で再会しますが、これは貴樹と明里が離れ離れになっていた時間を、また「桜の季節」に二人の「別れ」をかけてます。第2話では「夏」を背景にすることで、花苗の初恋の瑞々しさと儚さを表現してるんじゃんないかな。第3話では再び「桜の季節」を持ってくることで、過去との対比がなされるのと同時に、二人の「邂逅」も表してる、と。
■映像
何度も言うようで恐縮ですが、新海氏の作品は至高の映像美です。桜の花弁の一枚一枚が揺らめいて煌いて、秒速5センチメートルの速さで地面に舞い落ちる美しさって言ったもう……!!光の使い方も本当に上手で、もうあの空見てるだけで泣けてくる。そんくらい綺麗。
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