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蜜蜂の徒然雑記帳。うっかりネタバレしてることもあるので要注意。
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読書感想:キノの旅 XII

 キノの旅 XII the Beautiful World(時雨沢恵一/電撃文庫)

 本編とは関係ありませんが、作者さんはどうも3部作構成(スターウォーズ然り、ロードオブザリング然り)に思い入れがあるらしく、故に『アリソン』にしても『リリアとトレイズ』にしても3部作なのだとか。3部作じゃないにしても、6、9、12……と要は3の倍数に美しさを感じているらしいです。それでいうと『メグとセロン』はどう考えても3部作では終わりそうにないので、6、或いは9部作ぐらいいっちゃうのでしょうか。
 以下『キノの旅』感想。ネタばれ上等。

 短編集なので構成云々抜きでつらつらと。今回も前作同様、短いお話が沢山収録されてました。『船の国』とか『歌姫のいる国』みたいなプチ長編も読み応えがあって良いのですが、こちらの方が『キノの旅』っぽいですね。途中で入るシズや師匠達の旅の話はキノとエルメスの旅とはまた違ったテイストで、飽きが来なくて良い。いつものことですが、あっという間に一冊読みきれます。
 内容で言えば、個人的に『幸せの中で・b』を読んだ時点でなんとなく後の内容というか最終的なオチが分かってしまったのが……orz。頭のどこかでこういう制度を少しでも考えたことがあったのか、それとも単に『キノの旅』の世界観的にこういうオチなんだろうな、と予測出来ただけなのか。後者であって欲しい。実に『キノの旅』らしいお話ではありますが。
 あと今回目を引いたのは『雲の前で』という話。シズの話でも師匠の話でもなく、キノもラストにちょろっと登場するのみの話なんですが、これ実はⅢの『雲の間で』とリンクしてるんですね。読み始めた時は気づかなかったんですが、山岳・毒草・旅の一団が全滅、ときて漸く思い当たりました。あの話だ、と。で、実際『雲の間で』を読み返してみたら、最初の一文からして一緒でした。うわー。こういうリンクというかニアミス的な構成は大好物です。ところで、ここで登場した「彼女」。まるで『大人の国』のラストを彷彿とさせる展開に、今はまだ名前もありませんが、そのうち「彼」(で良いのでしょか?)と共に再び登場するような気がする。
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