honeycomb
蜜蜂の徒然雑記帳。うっかりネタバレしてることもあるので要注意。
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漫画感想:dear
dear(藤原ここあ/スクウェア・エニックス/全12巻)
完結…は随分前になりますが、コミックス最終巻発売、という事で『dear』全編に渡って感想などなど。
完結…は随分前になりますが、コミックス最終巻発売、という事で『dear』全編に渡って感想などなど。
■キャラクター
・散葉
作者曰く「全員主人公」なのですが、やはりメインは彼女でしょうか。
黒髪のなんちゃって和服少女。“伝説の魔狼”ということで、猫耳ならぬ狼耳(出し入れ自由)+方言の萌オプション付き(笑)
所謂天然さんだけどメンバーの中で実は一番現実が見えてる子、だと思う。凄惨な過去を感じさせない明るさを持ってるけど、それは全てを諦めてしまっているが故の危ういもの。終盤の鬱っぷりは凄まじく、以前とはまるで別人のようで見ている側も辛かったです。だから最後がハッピーエンドで良かった。
・妃杈
メインヒロイン(爆)、通称きーちゃん。
金髪碧眼の美人さんですが列記とした男性です。ツンデレ属性かと思いきや、一度デレたらとことんデレデレでした。(散葉に対してのみ。他のキャラには無関心)
幼い頃に散葉から「不死」の力を与えられ、それが原因で育て親には見捨てられ、挙句討伐隊の標的にされる始末。一度は散葉を恨み殺そうとするものの、散葉が自らの「不死」と引き換えに自身の命を救ってくれたのだと知ると一変、今度は散葉への愛に生きる人になります。終盤の王子様っぷりでヒロインの汚名(?)返上。
・ケイン・クレバート
自称美の伝道者、三十路前のナイスガイ。みんなのパパ。
貴族…なのだろうか。討伐隊の隊長さんで、妃杈の後見人。「不死」の力を利用しようと妃杈を引き取ったけど、情が移って息子というか弟というか、とにかく妃杈を大切に思ってる。言動とか嗜好は少し変態っぽいけど良い人。
・小桃
藤原先生と一番付き合いが長い子。
“魔力持ち”の特徴である白い髪と肌が儚げな少女を思わせるが、これでも勇者。但しLv.0(笑) 魔王を倒すべく単身魔王城に乗り込むものの、魔王の熱烈ラブコールを受けて陥落寸前。
“魔力持ち”ということで幼い頃から迫害を受けたり、唯一の理解者であった母親が早くに死んでしまって天涯孤独の身の上ながら、真っ直ぐに生きる強い子。夢はマイホームを建てること。
・昴
藤原先生と一番付き合いが長い子。
魔物の大陸を統べる魔王、だった。今はプーの勇者お手伝い。“魔狼の右手”を持っていて、Lv.2000……色んな意味で最強。小桃曰くドS魔王だけど、それも愛情表現の一つということで。
幼い頃はとても繊細で、それは大人になった今も変わらないのだと思う。ただ隠すのが上手くなっただけで。大切な人が死んでも、世界は動く――そんな中で彼が見出した“救い”が小桃で、全ては“小桃と生きる未来”の為に。それが彼の願い。
・プリノ
きっと彼女は見守る立場の人で、だからこそごくごく普通の女の子として描かれたのでしょう。
ドジっ娘属性の美人さん。そのドジっぷりは一種の呪いを感じさせる程(笑) 魔王軍では将軍を勤める才色兼備。“魔狼の木乃伊”の呪いを受け、時折意識を乗っ取られる(イヌ化とも言う)。
・紅
見守る立場の人その2。
赤い髪にピアスのビジュアル系。その実態は動物をこよなく愛し、礼儀を重んじる真面目な怒りんぼ。
魔王である昴の側近で、昴の逃走後はプリノの部下を勤める。小桃とは逆で魔者なのに魔力を持たない。
・キャロル
見守る立場の人その3。プリノが散葉や小桃を、紅が昴を見守っているなら、キャロルはプリノと紅を見守ってる感じ。
所謂ショタ系。それが悩みのタネであり、禁句事項。
紅同様昴の側近で、現在はプリノの部下を勤める。その外見や普段の言動からは腹黒いマセた子供という印象を受けるけど、実はメンバーの中では精神的に大人な方なんじゃないかと。
■構成・ストーリー
序盤はキャラクターの顔見せや相互関係、世界観の説明に徹している感じ。と言うか、前2作品(狼さん。)を読んでない人は置いてきぼりを食らう可能性大なのでは……
とりあえず、物語は散葉と妃杈の邂逅から始まり、散葉(=魔狼)を中心に、小桃&昴は拒絶反応を起こしている昴の右手を治す為、プリノ&紅&キャロルは“魔狼の木乃伊”に宿る、同族に会いたいという意思を叶える為、集まりだす。
結局のところ、昴の右手を治す方法は分からずじまいだったが、右手の治療法を探すうちに、妃杈の「不死」を治す方法も見つかるのでは、と「人間」と「魔物」という本来敵対関係にある彼らの間に協定が結ばれる。表立った進展は見られないが、ここで7人+αの間にある種のホームドラマが展開する。
そんな平和も束の間、昴の知人を名乗る奏&ミモザが現れ、もう一人の“魔狼”シグマの存在が明らかになる。そして昴の離反から、散葉を狙う襲撃、散葉の離脱…と一気に物語は佳境へ。
妃杈の為にシグマの望むとおりやって来た散葉は、そこでとある事実を知らされる。“魔狼”によって与えられたものは、その“魔狼”が死ぬまで消えることは無い。つまりシグマによって与えられた昴の右手は、シグマが死ぬまで消えないし、散葉によって与えられた妃杈の「不死」は、散葉が死ぬまで消えることは無い――。呆然とする散葉。
一方昴の裏切りにショックを隠せない小桃たちだが、昴本人ではなく、シグマを抑えようと動き出す。
そんでもっていよいよ最終戦。絶大な魔力と「不死」を誇るシグマの前に成す術の無い小桃たち。そこに現れたのは裏切った筈の昴だった。昴はシグマと決着を着ける為に、“小桃と生きる未来”の為に、シグマと死闘を演じ、ついに勝利した。
シグマが倒れ、無事再会を果たす妃杈と散葉。散葉は妃杈の「不死」を治す為に自らの命を絶とうとするが、妃杈は自分の幸せが散葉の存在にあることを告げ、それを止めるのだった。
そうして半年後――
小桃と昴は元の旅の生活に。
プリノは新魔王に、紅とキャロルはその補佐に。
散葉と妃杈は昔のような穏やかな生活に。
こうして、“魔狼”を巡る物語が完結したのでした。
■感想・その他もろもろ
思えばTOEのアンソロで初めて藤原ここあという方を知って、『わたしの狼さん。』を購入したのが始まりだったでしょうか。あのころは小桃と昴、紅とキャロルしかいませんでしたね…その後裏表紙の昴小桃に惹かれて、プリノさんが主役の続編を購入。ぶっちゃけ『dear』に手を出すつもりは無かったんですが、3巻の表紙に見覚えのある二人がきていて、これって昴だよね?小桃だよね?……買うっきゃねぇ!と『dear』の3巻から購入したのも今では良い思い出です。
ここまで言えばお分かりでしょうが、このシリーズにおける蜜蜂の最愛カプは昴小桃です。というか昴至上主義です。
ありがとー先生ー!ありがとー昴ー!本っ当にお疲れ様でした!!
・散葉
作者曰く「全員主人公」なのですが、やはりメインは彼女でしょうか。
黒髪のなんちゃって和服少女。“伝説の魔狼”ということで、猫耳ならぬ狼耳(出し入れ自由)+方言の萌オプション付き(笑)
所謂天然さんだけどメンバーの中で実は一番現実が見えてる子、だと思う。凄惨な過去を感じさせない明るさを持ってるけど、それは全てを諦めてしまっているが故の危ういもの。終盤の鬱っぷりは凄まじく、以前とはまるで別人のようで見ている側も辛かったです。だから最後がハッピーエンドで良かった。
・妃杈
メインヒロイン(爆)、通称きーちゃん。
金髪碧眼の美人さんですが列記とした男性です。ツンデレ属性かと思いきや、一度デレたらとことんデレデレでした。(散葉に対してのみ。他のキャラには無関心)
幼い頃に散葉から「不死」の力を与えられ、それが原因で育て親には見捨てられ、挙句討伐隊の標的にされる始末。一度は散葉を恨み殺そうとするものの、散葉が自らの「不死」と引き換えに自身の命を救ってくれたのだと知ると一変、今度は散葉への愛に生きる人になります。終盤の王子様っぷりでヒロインの汚名(?)返上。
・ケイン・クレバート
自称美の伝道者、三十路前のナイスガイ。みんなのパパ。
貴族…なのだろうか。討伐隊の隊長さんで、妃杈の後見人。「不死」の力を利用しようと妃杈を引き取ったけど、情が移って息子というか弟というか、とにかく妃杈を大切に思ってる。言動とか嗜好は少し変態っぽいけど良い人。
・小桃
藤原先生と一番付き合いが長い子。
“魔力持ち”の特徴である白い髪と肌が儚げな少女を思わせるが、これでも勇者。但しLv.0(笑) 魔王を倒すべく単身魔王城に乗り込むものの、魔王の熱烈ラブコールを受けて陥落寸前。
“魔力持ち”ということで幼い頃から迫害を受けたり、唯一の理解者であった母親が早くに死んでしまって天涯孤独の身の上ながら、真っ直ぐに生きる強い子。夢はマイホームを建てること。
・昴
藤原先生と一番付き合いが長い子。
魔物の大陸を統べる魔王、だった。今はプーの勇者お手伝い。“魔狼の右手”を持っていて、Lv.2000……色んな意味で最強。小桃曰くドS魔王だけど、それも愛情表現の一つということで。
幼い頃はとても繊細で、それは大人になった今も変わらないのだと思う。ただ隠すのが上手くなっただけで。大切な人が死んでも、世界は動く――そんな中で彼が見出した“救い”が小桃で、全ては“小桃と生きる未来”の為に。それが彼の願い。
・プリノ
きっと彼女は見守る立場の人で、だからこそごくごく普通の女の子として描かれたのでしょう。
ドジっ娘属性の美人さん。そのドジっぷりは一種の呪いを感じさせる程(笑) 魔王軍では将軍を勤める才色兼備。“魔狼の木乃伊”の呪いを受け、時折意識を乗っ取られる(イヌ化とも言う)。
・紅
見守る立場の人その2。
赤い髪にピアスのビジュアル系。その実態は動物をこよなく愛し、礼儀を重んじる真面目な怒りんぼ。
魔王である昴の側近で、昴の逃走後はプリノの部下を勤める。小桃とは逆で魔者なのに魔力を持たない。
・キャロル
見守る立場の人その3。プリノが散葉や小桃を、紅が昴を見守っているなら、キャロルはプリノと紅を見守ってる感じ。
所謂ショタ系。それが悩みのタネであり、禁句事項。
紅同様昴の側近で、現在はプリノの部下を勤める。その外見や普段の言動からは
■構成・ストーリー
序盤はキャラクターの顔見せや相互関係、世界観の説明に徹している感じ。と言うか、前2作品(狼さん。)を読んでない人は置いてきぼりを食らう可能性大なのでは……
とりあえず、物語は散葉と妃杈の邂逅から始まり、散葉(=魔狼)を中心に、小桃&昴は拒絶反応を起こしている昴の右手を治す為、プリノ&紅&キャロルは“魔狼の木乃伊”に宿る、同族に会いたいという意思を叶える為、集まりだす。
結局のところ、昴の右手を治す方法は分からずじまいだったが、右手の治療法を探すうちに、妃杈の「不死」を治す方法も見つかるのでは、と「人間」と「魔物」という本来敵対関係にある彼らの間に協定が結ばれる。表立った進展は見られないが、ここで7人+αの間にある種のホームドラマが展開する。
そんな平和も束の間、昴の知人を名乗る奏&ミモザが現れ、もう一人の“魔狼”シグマの存在が明らかになる。そして昴の離反から、散葉を狙う襲撃、散葉の離脱…と一気に物語は佳境へ。
妃杈の為にシグマの望むとおりやって来た散葉は、そこでとある事実を知らされる。“魔狼”によって与えられたものは、その“魔狼”が死ぬまで消えることは無い。つまりシグマによって与えられた昴の右手は、シグマが死ぬまで消えないし、散葉によって与えられた妃杈の「不死」は、散葉が死ぬまで消えることは無い――。呆然とする散葉。
一方昴の裏切りにショックを隠せない小桃たちだが、昴本人ではなく、シグマを抑えようと動き出す。
そんでもっていよいよ最終戦。絶大な魔力と「不死」を誇るシグマの前に成す術の無い小桃たち。そこに現れたのは裏切った筈の昴だった。昴はシグマと決着を着ける為に、“小桃と生きる未来”の為に、シグマと死闘を演じ、ついに勝利した。
シグマが倒れ、無事再会を果たす妃杈と散葉。散葉は妃杈の「不死」を治す為に自らの命を絶とうとするが、妃杈は自分の幸せが散葉の存在にあることを告げ、それを止めるのだった。
そうして半年後――
小桃と昴は元の旅の生活に。
プリノは新魔王に、紅とキャロルはその補佐に。
散葉と妃杈は昔のような穏やかな生活に。
こうして、“魔狼”を巡る物語が完結したのでした。
■感想・その他もろもろ
思えばTOEのアンソロで初めて藤原ここあという方を知って、『わたしの狼さん。』を購入したのが始まりだったでしょうか。あのころは小桃と昴、紅とキャロルしかいませんでしたね…その後裏表紙の昴小桃に惹かれて、プリノさんが主役の続編を購入。ぶっちゃけ『dear』に手を出すつもりは無かったんですが、3巻の表紙に見覚えのある二人がきていて、これって昴だよね?小桃だよね?……買うっきゃねぇ!と『dear』の3巻から購入したのも今では良い思い出です。
ここまで言えばお分かりでしょうが、このシリーズにおける蜜蜂の最愛カプは昴小桃です。というか昴至上主義です。
ありがとー先生ー!ありがとー昴ー!本っ当にお疲れ様でした!!
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